ソフトバンク光からドコモ光に乗り換えてみた

最終更新日

スマホをソフトバンクからドコモに乗り換えたので、ソフトバンク光もドコモ光に乗り換えてみました。意外と時間がかかるのでご参考までに。

今回の乗り換え経過は下記の通り。

9/3 ソフトバンクに電話して事業者変更承諾番号を発行を依頼
9/4 事業者変更承諾番号がスマホにSMSで到着
9/4 ドコモのホームページからドコモ光を申し込み
9/4 ドコモ光のコンサルティングセンターからプロバイダ の選択と契約内容の確認などの連絡
9/8 ドコモ光から工事日の連絡が来た
9/9 ドコモのdカード申込(ゴールドじゃない普通のカード)
9/20 ソフトバンク光からドコモ光に切替工事(IPv4のみ開通)
9/22 ソフトバンク光から解約完了のSMSが到着
9/29 IPv6が開通(IPv4はドコモnet、IPv6はOCNバーチャルコネクト )
10/2 ドコモ光ルーター01とdカードが到着
10/2 ドコモ光ルーター01を接続し、IPv4もOCNバーチャルコネクトで快適に

まず、ソフトバンク光から転出するための事業者変更承諾番号の取得ですが、これがWebや電話で即時発行ができません。電話のみの受付で、番号の発行は翌営業日にSMSで番号確認用のURLがスマホに届きます。

事業者変更承諾番号をもらって、ドコモのホームページからドコモ光に申し込みました。これがまた、Webで受け付けた後、ドコモから折り返し電話がかかってくるというアナログな方式・・・。オンラインで完結しません。

プロバイダ は「ドコモnet」にしました。ちなみに、キャンペーンなどのお得感は一番お得でないプロバイダなので、普通は他のプロバイダがいいと思います。他社プロバイダ に取り継がれるよりも、この電話でこのままワンストップで全部申込完了させた方が最速で回線切替が完了するだろうという考えでの選択です。ドコモ光はプロバイダ のみ変更が可能なので、ダメなら後で他のプロバイダ に変更すればいいだけですしね。

申し込みの最後に工事日調整用のコールセンターの電話番号を教えてくれます。申込4日目以降にコールセンターに電話して日程調整をしてくださいということでしたが、自分の場合はドコモ側から日程調整の電話がかかってきました。最短日が9/20(日)、自宅工事はナシということでしたので、20日で決定。

dカード払いにすると「dカードお支払割」で170円/月割引らしいので、普通のdカードを申し込み。最短5分審査のようですが、残念ながら審査完了メールがききたのは10/1でした。ちなみに、手元にカードが届く前に、入会ポイントが付与されたり、ドコモの支払いに設定しているカードが自動的にdカードに変更されて、自分のdカードをiPhoneのウォレットに登録できたりしてしまいますので、審査に受かったかどうかは何となく事前に分かる感じです。

さて、切替工事当日ですが、午前中はいつも通りソフトバンク光で使っていました。昼12時すぎ頃に、ソフトバンク光の専用ルーターとNTTのホームゲートウェイ(HGW)の電源を切り、SB光のルーターを撤去、HGWの内蔵ONUの配線をSB光のルーターからHGWのルーター側へ戻して、HGWの電源を再投入。

HGWの起動後、ドコモnetのユーザーIDとパスワードを設定すると普通につながりました。この時点ではIPv6オプションはまだ使えないので、昼間は通信速度が速いですが、夜間は激遅になります。IPv6の開通には1週間程度かかるので、しばらくは辛抱が必要です。

IPv6の開通を待つこと1週間ちょい、9/29の朝にIPv6が開通していました。ちなみに、IPv6開通の確認は自分で確認用Webページをチェックする方式です。ドコモから開通のお知らせメールなどは特に来ませんので、辛抱強く開通まで毎日チェックしてみましょう。

さて、このままだと、IPv4は今まで通りの混雑経路(PPPoE)、IPv6は高速なOCNバーチャルコネクトへルーティングされ、一部のサイトしか高速化されません。IPv4もOCNバーチャルコネクトの高速なルートへ流すには、IPv4 over IPv6が使えるルーターに交換しないといけません。NTTのホームゲートウェイ 自体はこの機能に対応できるのですが、ドコモnetではこの機能が有効にならないという落とし穴があります。ドコモnetでIPv4 over IPv6を使うには、ドコモ純正の「ドコモ光ルーター01」を購入する必要があります。ドコモ最高。

というわけで、これに気がついてから「ドコモ光ルーター01」を注文したのですが、当然届くまでに数日かかります。届くまでさらに辛抱するのもアレなので、手元にあるOCNバーチャルコネクト対応のYAMAHAのルーター「RTX1210」を接続してIPv4 over IPv6を使いました。

今回の回線はひかり電話の契約があるので、HGWのルーター機能を生かしたままHGWのハブにRTX1210を接続する場合は、OCNバーチャルコネクトのひかり電話なしのモードに設定、HGWの内蔵ONUからRTX1210に直につなぐ場合はOCNバーチャルコネクトのひかり電話ありモードに設定すると IPv4 over IPv6 で通信可能になります(この場合はRTX1210には電話ポートがないので電話は使えません)。

(ひかり電話の契約がない場合は多分この方法ではつながらないと思いますし、ドコモnet的にはそもそも動作保証外だと思いますのであしからず・・・。)

さて、ドコモ光ルーター01が届いたので設置するわけですが、これって、見た目がどうみてもNECのAtermシリーズ・・・。RTX1210でもIPv4 over IPv6が利用できていましたが、もしかしたら一般販売向けのAtermでも良かったのかも。とか思いつつ、届いたルータのファームウェアが古かったのでOCNバーチャルコネクト対応の最新ファームウェアに更新してIPv4 over IPv6を有効化。これで全ての通信が高速になります。自分だけかもしれませんが、WindowsとiOSでは問題ありませんでしたが、MacだとIPv6アドレスが振られないことがあり何か微妙です。 (訂正:2020.10.7 Macにインストールしてあるウイルス対策ソフトの設定を全部初期値にリセットしたら直りました。)

ドコモnetのIPv6確認サイトで確認するとIPv4 over IPv6が有効になっていることが分かります。

ヤマハのRTX1210が使えたことを考えると、ドコモnetが正式サポートするのが「ドコモ光ルーター01」のみというだけで、OCNバーチャルコネクト対応のルーターなら実際には何でも良いのかもしれません。この仕様って、OCNバーチャルコネクト対応のWiFiルーターとかをすでに持ってる人とかにはちょっと微妙ですよね。機器が増えて邪魔です。ドコモ光はIPv4 over IPv6の方式が各プロバイダによって対応がまちまちで統一されていませんので、IPv6で高速化を狙ってる方は各プロバイダの対応状況を確認した方が良いです。ひかり電話を契約している場合は、ホームゲートウェイだけで対応できるプロバイダが一番楽です。

さて、ソフトバンク光からドコモ光のドコモnetに乗り換えたわけですが、これは結構な期間が必要ですので、乗り換えるならすぐに手続きを行った方がいいです。運悪く工事日が翌月になってしまった場合は、解約金が必要になります。

ちなみに、速度の方は、ドコモnetよりソフトバンク光の方が速かったです。

夜9時ごろに有線LANのWindowsマシンで測定してみたところ、従来のPPPoE方式だと20Mbpsぐらいしか出ていなかったのですが、IPv4 over IPv6方式であれば180Mbpsぐらいまでは高速化します。ちなみに、ソフトバンク光は夜でも280Mbpsぐらい出ていましたので、速度的にはちょっと微妙感漂います。というか、OCNバーチャルコネクト側で意図的に一人当たり約200Mbps程度に上限値が絞られてる気がしないでもないです。また、昼間も夜間も速度が同じなので、地方だとバックボーンの関係でこれ以上のスピードは出ないのかもしれません・・・。

以上、光回線乗り換えの記録でした。